黒豆の王様、丹波黒(たんばぐろ)。
世界最大級の極大粒な高級黒大豆。
江戸時代から丹波(現在の兵庫県丹波市あたりから京都府亀岡市あたりにかけての地域)は、幕府献上品としての黒大豆の名産地でした。江戸時代後期から明治時代にかけて、日置村の豪農、波部六兵衛と波部本次郎によって優良な黒大豆の種がつくられ、「波部黒」(はべぐろ)と名付けられました。
波部黒は宮内省のお買い上げ品として、一層の名声が高まりました。昭和16年、兵庫県農事試験場が波部黒の品種特性の把握、比較試験を行い「丹波黒」として県の奨励品種としました。
その後も品種改良が重ねられて、現在に至っております。
丹波黒は大粒で、粒形が球。種皮表面に白いロウ粉を帯び、このロウ粉が他の黒大豆に対して、丹波黒を特徴付ける形質とされています。百粒重が80g前後にもなり、世界最大級の極大粒とされます。他の大豆と比べて糖質が多く、特に可溶性糖が多くなります。これが食味の良さに関係していると考えられています。